ここのところ続けて、ふすまの張り替え依頼をいただいています。
共通して依頼主の親の代が30〜40年前に建てた和洋折衷住宅の和室の張り替えです。築年数がそれくらいの建物には、当時の施主様のこだわりや大工さんの技術力が注がれた、材質も立派な和室が多いです。
依頼主が共通しておっしゃっていたのは、
「若かった頃は和室のことを何とも思っていなかったけど、年齢を重ねるごとに和室の良さを感じるようになってきた」
「シミだらけになった襖紙から雰囲気を変えて、もう少し和室を使っていきたい」
という言葉でした。
ちょうど40代半ばの私たち夫婦もここ最近は大相撲、神社仏閣、古代史、なんでも鑑定団などに面白さを感じるようになっており、齢を重ねると昔ながらの日本の文化を自然と素晴らしく思えるようになるもんだなと話していたところであり…(北の国から風)
みょうがもうめぼしも美味しいと思え…
そんな会話を依頼主さんと交わすと、お互いにわかるわかると盛り上がりました。
和室なんてほとんど使わんし今入っとるのと同じような普通の紙でええわという声を聞くのも確かですが、現在和室をお持ちの方には是非いろんな襖紙を見て楽しんでいただきたいと思うのです。
現在いろんなメーカーさんが、頑張って現代風のふすま紙を提案されています。おもしろいですよ。古民家をリノベーションした和モダン民泊やレストランに採用されるような素敵な柄も多数あります。
ふすまの張り替えで和室はガラリと変わります。お気に入りの落ち着く空間になります。
人を呼びたくなります。
張り替え時期を迎えられた方々には、せっかくですのでいろんなサンプル帳を観ていただきたいなと思い、常にたくさん持ち歩いていますので気軽に申し付けください。

写真は仏壇の入ってない観音開きの仏間を、使い易くツマミ開閉にした例です。これだけで雰囲気が変わりますね。